FXで出てくる単位、ポイント、Pips(ピップス)、Lot(ロット)の違いについて、まとめたいと思います。
(1)ロット(Lot)とは?
12本=1ダース と言ったりしますよね?このように、取引する通貨を「まとめた単位」をロットと呼びます。このロットは、取引会社によって決められます。
普段使っている口座のロットは、しっかりと覚えておかないといけません。
といっても、
よほどレアな会社・レアな通貨でない限り、1ロット=1万通貨 でOK
ドルの場合 : 1ロット=1万ドル → だいたい 100万円(1$=100円の時)
ユーロの場合 : 1ロット=1万ユーロ → だいたい 130万円(1€=130円の時)
と覚えておけば大丈夫です。
また、取引ロットは、ユーロ>USドル>円 という優先順位でまとめられます。
● ユーロ円の場合、1ロット=1万ユーロ(1万円ではない!)
● ユーロドルの場合、1ロット=1万ユーロ(1万ドルではない!)
ロットは通貨によっても異なることがあります。
南アフリカランド・香港ドルなどは、価格自体が小さいために「1ロット=10万通貨単位」とする業者もありますので、取引している通貨や、会社によって、「1ロットは●●通貨」と覚えておく必要があります。
(2)pipsとは?
と覚えておきましょう。
標準の値動き幅や、通貨レートによって、小数点のケタが異なります・・・これでは、話をするときに、混乱してしまいますよね・・・
そのため、pip という単位を使うようになりました。
ドルで●●セント、日本円で●●銭というと、比べにくいですからね・・・
pipsのかんたんな計算方法
取引している会社のロットをおぼえておきましょう。1万通貨取引のところが多いですが、最近では、1000通貨から取引できるところもありますね。
になります。1万通貨取引で「1pips」ならば、100円±が出ることになります。
になります。1000通貨取引で「1pips」ならば、100円±が出ることになります。
具体的な pipsと、損益の表
ドル円でpipsが動くと、損益はいくらになるのか?をまとめてみました。
1000 通貨取引 | |
動いた値幅 | 出る損益 |
0.1 pips | 1 円 |
1 pips | 10 円 |
10 pips | 100 円 |
100 pips | 1000 円 |
10000 通貨取引 | |
動いた値幅 | 出る損益 |
0.1 pips | 10 円 |
1 pips | 100 円 |
10 pips | 1000 円 |
100 pips | 10000 円 |
(3)ポイントとは?pipsとの違い
投資の本やメタトレーダー4(MT4)を使った解説などで、「ポイント」という単位が出てくることがあります。
と覚えておきましょう。
え?最少はpipsじゃないの?と思った方もいるかもしれませんね。
もともとは、もっとも最後のケタを「pips」と呼んでいたのですが・・・小数点3ケタ・小数点5ケタを表示するFX業者がふえたため、「pips」と区別するために「ポイント」という呼びかたが使われるようになったのです。
そのため、今では、pips = 最も最小のケタ と覚えてしまうと間違った計算をしてしまいます。先に、pips=最後から2番目のケタ と説明したのは、そのためです。
たとえば、通貨によっても、取引ツールによっても、「小数点何位まで表示するか」は違っています。
これはMT4で表示される、気配値の画面の一部です。
上の、ユーロ-USドルでは、5ケタまで。下の、USドル-日本円では、3ケタまで表示されていますね。ポイントは、「一番最後のケタ」のことですので、
EUR-USD のポイントは、2のところ。(pipsは、9のところ)
USD-JPY のポイントは、3のところ。(pipsは、0のところ)
となります。
講習会や勉強会などでも、講師のかたが「小数点何位までの話をしているか?」によって、「ポイント」の捉え方も変わります。
ホワイトボードに「109.28 → 109.78」と書いてあったとしたら、1ポイントは「8のケタ部分」になりますので、「50ポイント上がった」と説明するわけですね。
実際の取引では、pipsを使うことが圧倒的に多いので、そんなに気にすることはありませんが、昔の本や、講師のクセで、ポイントを使うこともあるので、覚えておいて損はありませんよ^^