証拠金維持率(しょうこきん いじりつ)とは?
取引中、つまりポジションした状態(買っている・または売っている状態)で、相場が大きく動き、含み損が大きくなってしまった時、FX業者によって強制的に決済されてしまうことがあります。
これが「強制ロスカット」というルールです。
自分で計画的に損切りをするのではなく、業者によって決済されてしまうので、予想外の損失をかかえてしまうことになります。
どの程度、含み損が大きくなったらカットされるか?は業者ごとに異なり、「ロスカットレベル」や「証拠金維持率」と呼ばれます。
海外 Tradeview Forex – 100%
海外 iFOREX – 0%
国内 SBIFXトレード – 50%
国内 外為どっとコム – 30~50%で選択可能
ロスカットレベルが低いのはおすすめ・・・?
ロスカットレベルが低い=お得・おすすめ と書かれている記事もありますが、かならずしもそうは言えないのが悩ましいところ。
強制ロスカットは、そもそも自分で適切な「損切り」を行っていないために起こるもので、資金運用の計画性そのものに無理がある「ギャンブル」だったということになりますからね・・・。
かといって、レバレッジを高くすると、ちょっとした変動でロスカットが発生しますから、投資スタイルにあわせて選ぶのがよいでしょうね。
計画性を持って、しっかり自分から「損切り」設定はするのは、基本です。
(ロスカットレベルが高い業者のほうが、無理な取引や予想外の損失をおさえてくれる。破産をおさえてくれる。顧客との信頼関係が高い。…と、わたしは思っています)
マージンコールってなに?
ロスカットレベルが低めに設定されているFX業者でも、「これ以上いくと危ないですよ!」と事前に通達してくれる業者も多くあります。
例:国内 YJFX – 証拠金維持率 50%になると、アラームメールを送ってくれ、20%になると、強制ロスカットが執行されます。
証拠金維持率 の計算
ポジションを立てれば(売り買いをはじめれば)、取引画面に出てくることがほとんどですが、事前に計算できると、「いくら買おうかな/売ろうかな」と計画が立てられます(ポジションメイク)。
といっても、たいていのFX会社に、シミュレーション用の計算ページが用意されていますので、難しく考えなくてもOKです^^
fxsoft様で、すばらしいシミュレーターもありますので、失礼を承知で紹介させていただきます。ぜひブックマークがおすすめです^^
ポジションをいくらもつか?…計画を立てることの大切さ
ポジションメイクは、資産管理・リスク管理に非常に大切です。
ポジションメイクができていないなら、たとえどんなに勝てそうでもエントリーしないくらいの気持ちが必要…だとまで思っています。
「もうかりそうだ!たくさん買おう!」などど行き当たりばったりに行くと、どんどん泥沼にはまります!
いくらまで負けても大丈夫か?がわかる!
ちなみに、私は海外の「Tradeview Forex」の口座を1つ運用しているので、FX証拠金シミュレーター で計算してみました。
レート:1ドル=110円
取引量:1ロット(10万通貨)
レバレッジ:200倍
ロスカットレベル:100%
預託証拠金:10万円
証拠金維持率:100%
必要証拠金 | 5,500 円 | 合計必要証拠金 | 5,500 円 |
維持率100% レート |
100.55 (945 pips) | 維持率100% 損失 |
94,500 円 |
ロスカット レート |
100.55 (945 pips) | ロスカット 損失 |
94,500 円 |
利確pips 利益 |
4,000 円 | 損切りpips 損失 |
2,000 円 |
今のレートが、110円だったとして、100.55円 になるか、945 pips 動くと、ロスカットが執行されてしまう ということがわかります。