【完全図解】EAバックテスト環境作成(2) ヒストリカルデータ【 アルパリ Alpari 】

完全図解で、アルパリのヒストリカルデータ取得までを解説します。

● できるだけ速く、わかりやすく…!
● いろんなタイプのEAをテストできて…!
● 信頼できるバックテストができる…!

MT4環境の作り方をまとめていきます。

完全図解でお届け!!!がんばります!!!

※ まずバックテスト専用のMT4を準備する必要があります。

で解説していますので、ご覧ください~^^

FX業者によるヒストリカルデータの違い

Q : いつも使ってる業者のヒストリカルデータではダメなの?

簡単なテストであれば問題ないデス!

実際にEAを動かしている業者のデータでバックテストを行えばOKです。たとえば XM だけで動かすEAを1つだけ検証するならば、XMのヒストリカルデータを使えばいいです。

しかし、

「EAを複数動かす」
「EAを違う業者や口座で動かす」

といったケースになると、【公正なデータ】が必要になります。

たとえば・・・

● 複数のEAを比較・検証したい
● 複数のEAで、ポートフォリオを考えたい
● EAの性能を「自分でしっかり」見極めたい
● 業者の違いで左右されない「EAの性能」を調べたい

という場合は、【 EAを公平にテストする 】ことが目的になります。

この場合、必要となるのは、

● 長期間のデータ
● 抜けがない、精度の高いデータ

です。

残念ながら、ほとんどのFX業者では、長期間のデータが配布されていないのです。

10年以上のバックテストを行おうとすると、信頼のおける(なるべく抜けのない)長期間のデータが必要になります。

Q : どこのヒストリカルデータがいいの?

一般トレーダーが「無料で使える」ヒストリカルデータで、かつ最も「精度が高い」と言われているのがアルパリが提供しているヒストリカルデータです。

FXDDを使っている方も多いですが、「抜けが多い」ということがわかっています。

バックテストをすると、アルパリのほうが、FXDDよりデータ量が多い(FXDDのデータが少ない)ため、データぬけの期間があると思われます・・・。

一方「アルパリ」は元優良ブローカーで、スイスフランショックで1度経営破たんしてしまいました。(しっかりと信託保全でトレーダーを守ってくれたために、破たんしてしまったのです…)

そのため、一時期はヒストリカルデータも手に入れられず、2014年あたりは【データの入手】だけのために躍起になったほどです(遠い目…)

最近、デモ口座開設とデータ取得ができるようになったので、
今のうちにぜひ、高精度なアルパリのヒストリカルデータを取っておくことをおススメします。
取得方法もカンタンですので、一部内容を書き換えました。
かなり専門的になると(精度の高いスキャルEA制作者など)、デューカスコピー社のヒストリカルデータを、「tickstory」というソフトを使って…(など専門的すぎるのでここでは割愛しマスw
また、少し専門的で難しいところもあるかもしれませんが、EA制作をやってみたい方は、
TimerTraderさまのサイトが非常に詳しくまとめられています。勉強になります!

ヒストリカルデータの入れ替え

前置きが長くてスミマセン。
そんなわけで、ここでは、アルパリ社のヒストリカルデータを使います。

● ヒストリカルデータの削除

まずは古いヒストリカルデータを削除します。

MT4で、「ファイル」→「データフォルダを開く」を選び、フォルダを開きます。

データフォルダを開いたら、オンラインでデータが上書きされるのを防ぐため、MT4はいったん終了してください。

history フォルダを開きます。

中に、【FX業者の名前が入ったフォルダ】があります。

ここではアルパリのMT4を使っているので、Alpari-Demo というフォルダになります(FXDDの場合、FXDD-MT4 Demo Server というフォルダになります)

【FX業者の名前の入ったフォルダ】を開きます。

中に、拡張子 .hst となっているファイルがあります(種類 でソートするとラクです)

これがヒストリカルデータです。選んで削除します。

● ヒストリカルデータを新しくダウンロード

アルパリ社からダウンロードができるようになったことで、MT4からダウンロードする形で書き直しました。

オンラインにしないとダウンロードができない仕様になったので、一回サーバーにつなぎます。手順通りならチャートが開いていないはずなので、チャートは開かないでください。

ツール → オプション

サーバータブで、赤丸のところをいったんチェックを外します(またチェックを入れれば、前に設定したプロキシ設定のまま、オフラインに出来ます)。

OKでとじれば、赤い四角のところが【回線不通】から、通信状態に切り替わります。

次に、ツール から、【ヒストリーセンター】を開きます。

+マークをクリックすると、通貨ペアが表示されます。

アルパリの場合、Fx Majors(メジャーな組み合わせ)にすべてのクロス円が入っているわけではありません。

JPYがらみでも、マイナーな通貨ペアに入っていることがあるので、Fx Minors の中も見てみてくださいね。

$マーク横の通貨を選択した状態で【ダウンロード】をクリックすると、欲しい通貨のデータがダウンロードできます。

少し時間はかかりますが、上から順に、全部ダウンロードしてしまうことをおススメします(いつダウンロードできなくなるかわからないのでw)

通貨ペアによって、取得できる期間が異なりますが、バックテストには支障ありません。

下はダウンロード中の画面です。

途中で下の画像のように、not enough memory と出ることがあります(メモリ不足)。

この場合は、MT4を再起動して再開してください。

● ダウンロードの確認とバックアップ

hstデータのバックアップ

アルパリの場合、【 history 】→ 【 Alpari-Demo 】の中に、hst データが入っています。

これがヒストリカルデータになります。

いつデータが取得できなくなるかわからないので、別の場所などにバックアップを取ることをおすすめします。

私はこのデータを、Alpari-Demoフォルダごと圧縮して保存しておいてます( 何かトラブルがあったとき、hstデータだけ復旧させています )

時間足をエクセル分析するときなどは、データ一部を削除しなければならないことがあるので、復旧できるように、hst のバックアップは取っておきましょう。

(任意)DATファイルのバックアップ、削除

アルパリの場合、【 downloads 】フォルダにも、たくさんデータがダウンロードされていると思います。下の画像は、全通貨をダウンロードしてみた結果です(使わない通貨ペアも一応取っておきました)。

通常はこの DATファイル は使いませんが、今後何かに使える可能性はあります(これを利用するスクリプトが出てこないとも限らないので…)。

基本的に消してしまってもOKです。

ここのデータ量があまりに多いと、バックテスト時にエラーが出ることもあります。

が、わたしは、せっかく時間をかけてダウンロードしたデータなので、一応ZIP圧縮して保存した後、消しています。

まとめと次回の記事( EAにあわせ、ヒストリカルデータを変換する )

つぎに、テストするEAが、実際に使う時間足に、変換を行います。

が、この手順でダウンロードできた【アルパリのデータ】なら、MT4上で日足・4時間足とも正確に表示できますので・・・

あくまで私見ですが、高頻度なEA・シビアなEAでなければ、変換作業なしで、ダウンロードしたデータでテストを行っても十分かなぁ・・・と思ってきています。

※ EAを作成するような、シビアなケースはきちんと変換作業も必要です^^;

※ 以下のようなケースは、変換データを使うか、そのままダウンロードしたデータを使うか、(あくまで私見ですが)判断基準にしてみてください。

変換データを作るかどうか、どう判断すればいいの?

EA紹介ページ・販売ページには、どのようにバックテストしたかが書かれています。( 書かれていない場合・わからない場合は遠慮なく問い合わせてみたほうが良いです。)

※ 当ブログで検証・紹介しているEAは、しっかりチェック・問い合わせしています。

以下の様なEAをテストするときは、変換作業も行って、しっかりとテストしてから運用することをおススメします。

● 高頻度でエントリーするEAで、デューカスコピー・または、アルパリのヒストリカルデータを使用していない
● スキャルピングEA で、デューカスコピー・または、アルパリのヒストリカルデータを使用していない
● サマータイムを含めたテストについて、説明がない場合
( アルパリは、GMT+2サマータイム有りのデータ、デューカスコピーは GMT+0 サマータイムなしのデータ、 )

また、以下は、自分ルールで恐縮ですが・・・

● スキャルピングEAや、高頻度でエントリーするEAでなければ、FXDDのデータでも問題ないとしています。
● EA自体にサマータイム設定 ON OFF がある場合、【公開しているバックテストは、サマータイム対策してテストされているか】を問い合わせることにしています。(納得のいくご返答があれば問題なし)
テキストのコピーはできません。